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ダイエットを阻む『数字の悪戯』

 美Haku〈Vol.40〉
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ダイエットを阻む『数字の悪戯』
【セルコンダイエット(16)】


 日々ダイエットに励んでいるみなさんこんにちは、ボディデザイナーのHakuです。
 多くのダイエッターが「ダイエット成功=○○kg痩せた」と考えていると思います。テレビや雑誌などのメディアでも、こぞって「1週間で○○Kg痩せた!!」などというのが宣伝文句になっていますよね。誰もが体重を減らしたいと願っているのはよくわかります。しかし体重を減らすことがダイエットの本当の目的なのでしょうか。体重が減っても腕はたぷたぷ、太ももやお尻は大きいままなんてこともよくある話です。

 ダイエットにおいて体重という数値の変化は、分かりやすい指標のひとつではあるかもしれません、しかしダイエットを頑張っても体重が増えていたり、変化が無かったりすることってありますよね? 体重が増えたり変化が無いというのは、ダイエットを失敗してしまったと精神的にダメージが大きいと思います。それではダイエットを継続することはできません。

 今日ご紹介するのは数値のお話です。最後まで読み終わったときにダイエットに対する考え方が変わっていることを願っています。


 まず始めに、なぜ体重の変化を気にしてしまうのか、これはみなさんよくわかっていると思いますが、頑張った結果を数字という形で知りたいからですよね。誰でも一目で判断できる「数字」はダイエット以外でも、仕事の成果や結果などでも使われるものなので、判断基準のひとつとしてとても分かりやすい指標となります。

 しかしちょっとよく考えてみて下さい、体重はダイエットを頑張った分だけ減ってくれますか? 営業のお仕事では、取引先と契約できたら「契約1件」というふうに、契約がまとまるたびに数字が必ず増えていきます。では体重はどうでしょうか、今日は300Kcal食事の量を減らしたから「○kg減った」、または今日は1時間ウォーキングをして○○Kcal消費したから「○kg痩せた」となりますか? なりませんよね。
 「なるよ!脂肪1kgは約7,200kcalだから、300kcal減らしたら・・えーっと、約41g減るよ」なんて考えている人がいたら、お疲れ様です。ダイエットを成功することはないでしょう…(苦笑)

 体重というのは様々な要素で変化するものです。食事の量(重さ)、飲み物の量(重さ)、おしっこなどの排泄物の量、発汗量、呼気吸気による水分の出し入れなど、沢山の要素で成り立っているものなので、普通に生活しているだけで体重は日々変化しています。○kcal消費したから○kg体重が減るということには直結しないので、必ずしもダイエットで頑張った分だけ体重が減る訳ではないということです。

 体重以外では体脂肪率や骨格筋量、基礎代謝量などもダイエッターは気になるところですよね。体脂肪率は一般的に販売されている体脂肪計で測定すると、インピーダンス法という微弱な電流を体内に流し、筋肉と脂肪の電気の流れるスピードの違いから、体脂肪率を導きだしているため、体内水分量が変わると表示される体脂肪率が変わってしまいます。体内水分量が多いときは体脂肪率は低下し、水分量が少ないときは体脂肪率は増え、1日のうちで約3%前後も変わるといわれています。水分量で体脂肪率が変わってしまうので、短期的な数値の変化はダイエットの結果には直結しないということがわかります。体脂肪率を計測するときは毎日同じ条件で計測し、1ヶ月程度の平均で考えるといいでしょう。骨格筋量も同様に考えて下さい。
 体組成計で表示される基礎代謝量は、年齢・性別・体重・骨格筋量から計測されるので大きな変化はありません。体重が減れば基礎代謝量も減って表示されてしまいます。実際の基礎代謝量は、最大酸素摂取量や筋肉の質(血液循環が良いか)でも変わるものなので、体組成計ではわかりません。

 ここまで読んでいて体重や数値が、どれだけダイエットとは無関係なところで変化しているのかが少し分かってもらえたでしょうか。
 日々の普通の生活の変化で変わってしまう数値に一喜一憂しても仕方が無いのです。体重が減ったときは嬉しいですが、簡単に数値は他のことで増えてしまうのに、そんなときにはダイエットを挫折したくなりますよね。

 ひとつ例を挙げますので、よく考えてみて下さい。

 同じ年齢、性別、身長のAさんとBさんがいます。

Aさん・・・女性、身長163cm、体重51kg
Bさん・・・女性、身長163cm、体重49kg

 あなたはAさんとBさん、どちらになりたいですか?


 ここで二人についてもう少し詳しく書きます。

Aさん・・・女性、身長163cm、体重51kg、体脂肪率19%
Bさん・・・女性、身長163cm、体重49kg、体脂肪率25%

 あなたはAさんとBさん、どちらになりたいですか?


 最初は体重の少ないBさんになりたいと思いましたよね。しかし体脂肪率を知ったらAさんとBさんのどちらになりたいか迷いませんでしたか?


 更に二人についてもう少し詳しく書きます。

Aさん・・・女性、身長163cm、体重51kg、体脂肪率19%
      スレンダーで引き締まった体型、姿勢も良い
      まわりの人からいつも「スタイル良いよね」と言われる

Bさん・・・女性、身長163cm、体重49kg、体脂肪率25%
      ちょっとぽっちゃり体型、猫背
      「痩せてるね」「スタイル良いね」とは言われたことが無い

 あなたはAさんとBさん、どちらになりたいですか?


 この二人の例は少し大げさかもしれませんが、体重という様々な要因で変化するものをダイエットの指標にすることがメリットとなることよりも、ダイエットを継続する意欲の妨げになるなどのデメリットが大きいのです。体重は少ないのに脂肪が多く弛んだ体型だと、誰からも「痩せている」「スタイルが良い」というふうには見てもらえません。

 他の人を見た時にその人の体重は分かりますか? 分からないですよね。それよりも全体的な見た目で判断すると思います。
 女優やモデルさんは見た目はとても細いですが、実は体重は意外とあるんですよ。彼女達は筋肉量が多く筋肉の質が良いため、基礎代謝が高く体脂肪が少ない体型をしています。筋肉と脂肪の比重はそれぞれ筋肉(1.1)、脂肪(0.9)と筋肉の方が重いので、筋肉量の多い彼女達の体重は見た目よりも重いのです。

 では、絶対に体重などの数値を気にしてはいけないかというとそうではなくて、体重や体脂肪率は毎日の細かい変化はまったく意味がありませんから、1〜3ヶ月のスパンでの変化を見るといいですね。
 そうすると日々の努力の結果が分からない・・・と嘆く人も多いと思うので、日々の努力の結果は、体重などをチェックしている人はレコーディング系タイプなので、「毎日書いた」という積み重ねで判断してみてはどうでしょうか。書き込んだ内容よりも、どれだけの量を書けたか、それを何日続けられたか、これは全て自分の頑張った証です!実績です!

 これでもまだ「やっぱり体重が減らないと落ち込む…」と思ってしまう人は、書き続けているという実績と、カラダの見た目の変化を実感してください。書くのと同じく、毎日全身鏡でカラダのラインや引き締まり感をチェックしてください、ウエストや二の腕、ヒップのサイズをメジャーで計るのもいいでしょう、必ず変化しているので自分自身を客観的に見て実感してください。そうするとドーパミンという快楽・学習の神経伝達物質が分泌され、継続する意欲が出てきますよ。

 野球を知らない方には分からない話かもしれませんが、大リーグのイチロー選手は「打率」という常に変化してしまう数字よりも、日々の努力の積み重ねの結果を意味する「安打数」に重きを置いています。「打率」に結果を求めてしまうと、打てなければ打率は下がり結果は悪く評価され、高いモチベーションを維持することが難しくなります。しかし「安打数」ならば打てなくても減ることはなく、打つたびに数字は増えるので、モチベーションを維持することが容易になります。
 プロフェッショナルであってもモチベーションを維持することはとても難しいことなので、自分にとってどの「数字」がモチベーションを維持できるのかということを知り、明確な目標を掲げて日々それに向かって努力しているのです。

 ダイエットも同じで、「数字」が何を意味するのかを知り、数字と上手に付き合っていくことが、モチベーションを維持してダイエットを継続していける秘訣なのではないでしょうか。



トムクルーズもう美しくなったキミが見える☆


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この記事へのコメント
るいえ まったくもって同意見です。
応援のぽちが5つじゃ足りないくらいです。

うちのくまっちのように標準体重以上過ぎて、とりあえず体重を減らさないと・・・というケースは別にするとしても、
体重だけがすべてではありませんから。

産後ダイエットなんて、体重が戻っても体型が・・・という人は多いので、そんな人にも読んでもらいたい記事ですね。
Posted by るいえ at 2008年09月13日 01:45
>るいえ

賛同してくれてありがとう☆

数字とどう付き合っていくかですよね。
惑わされて断念してしまう人を見ていると可哀想になりますよ…
それまで一生懸命努力してきたのに (ToT)



いつも応援ありがとうございます(^_-)=☆
Posted by Haku at 2008年09月15日 00:46
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