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ダイエット中も安心して食べられる、アイスクリームのルーツは?

 
chn15_rpt784_0914-ice.jpgスイーツが大好きな女性はもちろん、甘いものが苦手という男性でも、アイスクリームやシャーベット、ジェラートは例外というケースが多い。だから男性ファンもたくさんいて、「酒宴のあとにアイスクリームを食べると二日酔いしない」という声をよく聞く。

口中でやさしくとけるから、食欲のないときや熱っぽいときでも食べることができる。しかも、栄養も豊富。牛乳や乳製品を主な原料とするアイスクリームには、カルシウムやたんぱく質、ビタミンA、B1、B2、鉄分などがバランスよく含まれているし、ジェラートなどフルーツをふんだんに使ったものも多い。さらにうれしいのは、ダイエット中もOKということ。冷たい物を食べると冷えるので、体内では熱効率を高めて体温を上げようという働きが起こる。そのため、エネルギー消費量が大きくなるのだ。つまり、アイスクリームを食べたあとは、体は脂肪が燃えやすい状況になることが期待できるというわけ。医聖・ヒポクラテスも、「冷たい飲み物は健康増進によい」と言ったと伝えられている。

それもそのはず、アイスクリームは、古代では庶民の手からはほど遠く、限られた地位のある人たちだけが健康食として食べていたそうだ。また、雪や氷を食べて兵士の体と士気を活性化させたともいわれている。旧約聖書にも元祖・アイスクリームが出てくるし、ジュリアス・シーザーをはじめとするローマ将軍が愛用したとか。また、そびえる山から氷雪を運ぶよう指示したギリシャのアレキサンダー大王は、届いた氷雪に果汁や蜂蜜を加えて飲んだといわれている。実は中国からヨーロッパに伝わったもので、それを伝えたのがマルコ・ポーロだという説もある。重要な歴史の傍らに、しばしば登場するのである。

では、今食べられているようなアイスクリームが一般に広がったのはいつだろう。それは16世紀の半ば、フランスだ。さすがスイーツ王国フランス!・・・ところが、そもそもの発祥はイタリア。当時すでにイタリアでは冷却技術が進歩していたので、貴族や富豪はシャーベットを大いに味わっていた。イタリアの名家・メディチ家からフランスへ、後の国王アンリ2 世のもとにカトリーヌ・ド・メディチが嫁いだが、この時、さまざまな嫁入り道具とともに、メディチ家の料理人も同行した。婚礼や、その後の宴席で、この料理人たちがイタリアの料理やデザートをふるまったわけだが、この時に大評判となったのが、フルーツやナッツをふんだんに用いたシャーベットだった。やがてそれがフランスばかりかヨーロッパ中に広まっていったというわけだ。

フランスで初めてのアイスクリーム専門店が登場したのは、17世紀のパリ。これもまたシチリア島出身の職人によるもので、やはりイタリアである。一方、日本では、「あいすくりん」として広がった。日本で初めてアイスクリームを食べたのは、江戸幕府がアメリカに派遣した使節団とされている。やがて明治2年、氷と塩とを用いた「あいすくりん」が横浜の馬車道通りで販売されるや、たちまち評判となったのだ。そもそもはカトリーヌ・ド・メディチの嫁入り道具だったアイスクリームは、今や世界中で愛されている。
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