持続の効果
これまでに、低脂肪・高食物線維の食事によって乳がん、結腸直腸がん、頭頸部がんのリスクが低下することが報告されているが、同様の食事によって卵巣がんも予防可能であることが、米国の研究で明らかになった。
研究者らは、5万人近い50〜79歳の閉経女性を募集し、そのうち2万人近くを無作為に抽出して低脂肪・高食物線維の食事を指導した。食事内容は脂肪による摂取カロリーが1日の摂取総カロリーの20%以下で、少なくとも5杯(servings)分の果物と野菜、6杯分の全粒穀物を摂取した。最初の年に計18回、それ以降7年間年4回の食事指導の講習を行い、また卵巣がんと子宮内膜がんの発症を観察した。
その結果、試験開始4年後までは食事内容によって卵巣がんの発症率に差は認められなかったが、8年後には食事指導を行った群の卵巣がん発症率は、行わなかった群より40%少なく、この傾向は試験開始前に高脂肪食(脂肪による熱量が総カロリーの35%以上)を取っていた女性の群でより強く認められた。しかし、子宮内膜がんにおいては食事内容によって発症率に差は認められなかった。
研究者は「今回の食事指導では、総カロリーの制限や炭水化物摂取量の制限は行わず、脂肪の摂取だけを制限したが、結果として食事指導群の多くは体重が減少していた。また食事指導群では、いわゆる女性のがんのリスクファクターである血中のエストラジオール(卵巣で産生される卵胞ホルモン)値も減少していた」と述べている。
専門家は「脂肪細胞の増加により、体内の卵胞ホルモンレベルが増加するといわれており、低脂肪食摂取で卵巣がんと子宮内膜がんの両方のリスク低下を予測していたが、子宮内膜がん発症率が低下しなかったのは驚きである」と述べている。(HealthDayNews)
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