こうしたカラダのいちばん外側にある筋肉を(まんまなのだが)アウターマッスルと呼んでいる。それに対して、アウターマッスルのさらに奥にある筋肉群が、インナーマッスルである。
肩の筋肉は三角筋、お腹の筋肉は腹直筋、太腿の筋肉は大腿四頭筋・・・という具合に、有名どころの筋肉を挙げていくと、まるで肩には三角筋という筋肉しかないような気になってくる。ところがこうしたおなじみの筋肉は、ほとんどがアウターマッスル。実際には筋肉は何層にも重なり合い、大きなアウターマッスルと細かいインナーマッスルが、互いに協力しながら働いている。たとえば、肩から肩甲骨にかけては、三角筋と僧帽筋とうアウターマッスルに隠れて、棘上筋、大円筋、小円筋といった働き者のインナーマッスルがひしめき合っているのだ。
肩関節や股関節は、前後左右だけでなく、回旋などの複雑な動きをする。それは、到底一つの筋肉では制御できない。そこで必要になるのが、アウターマッスルとインナーマッスルの密接なコラボ。
けれど、通常の筋トレ(レジスタンストレーニング)では、ついついアウターマッスルを鍛えることに熱心になってしまう。表層にあるので変化が分かりやすく、モチベーションが高まるからだ。そんなわけでアウターマッスルばかりに目を奪われて、インナーマッスルをないがしろにしていると、カラダの動きを正確にコントロールする巧緻性を十分発揮することができない。
とくに、捻りを伴う肩の回転運動などでは、インナーマッスル同士の連携が滑らかな動きをサポートしてくれる。野球のピッチングやゴルフのスウィングなどで悩んでいるのなら、ぜひインナーマッスルに注目してみよう。
細かいインナーマッスルを鍛えるには、軽めのダンベルやチューブなどが効果的。アウターマッスルとインナーマッスルをともに鍛えて初めて、本当に使えるカラダが出来上がるのだ。 ⇒筋力トレーニング
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