3日連続の睡眠阻害で若年者の血糖値が上昇⇒睡眠について:徐波睡眠とは、ノンレム睡眠(深睡眠)の中でも3-4段階にあたる最も深い睡眠の状態をいい、この時にカラダの修復作業がおこなわれています。(CTI-J 夜の睡眠リズム)
わずか3日間の深睡眠(deep sleep)不足が、体内のインスリン管理能力の欠如によってもたらされる20-30ポンド(約9-13.5kg)の体重増に相当するネガティブな効果をもたらすことが、米国の研究で示された。
米国科学アカデミー発行の「Proceedings of the National Academy of Sciences(PNAS)」2007年12月31日号に報告された、米シカゴ大学医療センターの研究知見によると、事実、十分な熟睡ができていない若年成人では、2型糖尿病の発症リスクが増大していた。研究者によると、20代における3日間の深睡眠不足は、実年齢の3倍にあたるの年齢の人並みにグルコース(ブドウ糖)やインスリン代謝を低下させるという。
過去の複数の研究でも、不十分な睡眠により、血糖値や食欲を管理する能力に影響が生じて、肥満や糖尿病のリスクが増大することが指摘されている。今回の研究は、質の低い睡眠、特に深睡眠もしくは徐波睡眠(slow-wave sleep)の欠如が糖尿病のリスクを高めることを確認した最初の研究といえる。
「今回の知見によって、徐波睡眠が正常な血糖管理の維持に果たす役割が明らかになった。顕著な徐波睡眠の減少は、インスリン感受性と耐糖能に急激で深刻な有害作用を及ぼすことを示している。睡眠の質の改善、特に年齢や肥満状態に応じた改善は、2型糖尿病の発症予防に重要な役割を果たす」と、筆頭執筆者で同医療センター医学助教授のEsra Tasali博士は述べている。
研究では、やせ形で健康的な20-31歳の男性5人と女性4人を対象に、睡眠テストを実施。まず、正常な睡眠パターンを知るため、1晩8.5時間の阻害なしの睡眠を2晩とってもらった。その後、同じ対象者において、3晩の睡眠テストを行った。内容は、対象の脳波が徐波睡眠の開始を示すたびに、研究者が睡眠を妨害するというもの。
睡眠を妨害する音は、対象者の睡眠レベルを左右するが、完全には覚醒させないレベルとした。実際、1晩あたりの妨害音は平均250-300回に及んだが、対象者が思い出せたのは3-15回だったという。1晩目より2晩目、さらに3晩目と、対象者の眠気が増すごとに妨害音を増加させた。
「徐波睡眠の減少は、40歳代の人における睡眠パターンの変化と似ている」とTasali博士は指摘。20歳代など若年成人では、毎晩の徐波睡眠は80-100分に及ぶが、60歳代になると20分未満に減少する。研究で20歳代の対象者にあたえた睡眠は、ちょうどこの60歳代の人の睡眠パターンに当てはまる。
研究では、3晩に及ぶ睡眠実験のあと、対象者にブドウ糖を静脈注射し、数分ごとの血糖値および糖代謝を調整するホルモンであるインスリンのレベルを測定した。その結果、睡眠が不足している状態では、対象者のインスリン感受性はおおむね25%低下していることが確認された。インスリン感受性が低下した場合、それを補う量のインスリンが産生されなければならないが、1例を除くすべての対象者において、インスリン産生は増加していなかった。
結果として、血糖値は23%上昇しており、耐糖能異常を来している高年齢者の血糖値と同じレベルになっていた。普段から徐波睡眠量が少ない人では、睡眠が妨害される量が比較的少なかったという。(HealthDayNews)
糖尿病も怖いけど、体重増加にもつながるなんて驚きです。ダイエットをしているのになかなか成果があがらない、という方はもしかしたら深睡眠不足なのかもしれませんよ。
ダイエットをするにも規則正しい生活を心がけたいものです。
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