浅尾美和【画像】
「体組成バランス計」のイメージキャラクターを務めるビーチバレーの浅尾美和選手。おなかの前にかざしているのが、光センサーで皮下脂肪を測定する操作部
体組成計は、体重に占める脂肪の割合=体脂肪率をはじめ、体のさまざまな組織の状態を計測して、体調管理に役立てるための健康機器だ。最近は体年齢や内臓脂肪レベルなどを判定できたり、測定データをメモリーに記録したりと多機能化が進んでいる。主要メーカーはタニタやオムロンヘルスケアだが、その市場に「皮下脂肪」という新しい項目を盛り込んで、新たな商品が登場した。
松下電器産業は3月10日、おなか回りや二の腕などの皮下脂肪の厚みをミリメートル単位で測定できる「皮下脂肪スキャナー」を搭載する、「体組成バランス計」を発表した。発売は5月1日。家庭用体重計としては世界初の、光センサー技術による皮下脂肪測定機能に加え、体の重心やふらつきを測定する「バランス能力チェッカー」を搭載している。
赤外線による光センサー技術で皮下脂肪の厚みを測定
皮下脂肪スキャナーを備える最上位モデルの「EW-FA70」(実売予想価格:2万円)。写真右のように操作部を取り外し、測定したい部分の肌に当てて測定する
体重と体脂肪率を測定する体脂肪計に対し、体組成計は体のさまざまな組織の状態を測定できるのが特徴だ。基礎代謝量、内臓脂肪レベル、筋肉量などが代表的な測定項目だが、松下の「体組成バランス計」は、これに「皮下脂肪スキャナー」と「バランス能力チェッカー」が加わっている。
皮膚と脂肪を透過するが、筋肉表面では反射するという、赤外線の特徴を利用して皮下脂肪を測定する。本体操作部の裏側に光センサーを装備し、発光部から赤外線を照射。筋肉表面で反射した赤外線を、受光部で受ける仕組みだ。異なる場所のデータを測定して精度を高めるために、受光部は2カ所に装備されている。おなか回りや太ももなど測定したい部位にセンサーをあてがうと、数秒で測定値が表示される。
皮下脂肪率を測定できる体組成計は既に発売されているが、体組成バランス計は「厚み」という新しい基準で測定できるのが特徴。「ミリメートル」という単位だと脂肪がどれくらいあるのかを想像しやすく、ダイエットの励みにもなるだろう。
操作部裏側に内蔵される光センサー。一番奥が光源で、筋肉で反射した赤外線を手前2つの受光部で捉える。当初は皮下脂肪計測機として開発されていたが、体組成計に組み込んだかたちで商品化された
姿勢や外見にも影響する体のバランスをチェック
また「バランス計」という名の通り、体組成バランス計には、体のバランスを測定する「バランス能力チェッカー」が搭載されている。本体底面にある4つのセンサーが重心位置やふらつき具合を測定し、バランス能力として1〜100点までの点数で判定する。
体のバランス判定と言えば、昨年2007年発売のヒット商品「Wii Fit」で注目された機能だ。体組成バランス計は「Wii Fit」と違って、バランス能力を使ってゲームを楽しむわけではないが、測定する原理は同じ。本体に乗るだけで、手軽にバランス能力を測定できる。
バランスを測定するロードセル(荷重センサー)が本体底面の4カ所に配置されている
重心位置やふらつき具合の方向と度合いを円形の「からだチャート」で表示するとともに、バランス能力を判定して点数をつけてくれる
円形のグラフで、黒く表示される部分が重心の位置。これが中心に近づきふらつかないほどバランスがいい
4つのセンサーそれぞれにかかっている荷重と、体重を表示したところ
レーダーチャートで測定値を分かりやすくレベル表示
「からだレーダーチャート」で体組成の各項目を表示したところ。数値を確認したい時は「詳細」ボタンを押せば、各項目の測定値を表示する
体脂肪率くらいなら何となく想像がつくが、基礎代謝量や内臓脂肪レベル、皮下脂肪の厚みとなると、自分の測定値がいいのか悪いのか分からない人も多いはず。体組成バランス計は測定項目を数値で示すだけでなく、5段階でレベル表示する「からだレーダーチャート」を搭載。測定値が標準値とどのくらい違うのかを分かりやすく示してくれる。また、測定した項目を同時にレベル表示するので、ひと目で自分の体の状態を分かるのも便利だ。
体組成計の市場は順調に伸びており、2007年の総需要は226万台、普及率は35%となっている(松下電器産業調べ)。だが、買い換え需要が一段落したこと、測定項目が一通りそろい、目玉となる機能が新たに登場しなかったことなどがあり、市場は横ばい状態に入ったとの見方もある。
また、高機能・高価格体組成計の国内市場はオムロンヘルスケアとタニタの2社がほぼ独占状態にあり、松下電器産業は体組成バランス計で体組成計分野に事実上の再参入というかたちとなる。「厚み」と「バランス」という新たな測定項目で、どれだけ新たなニーズを取り込めるかがカギとなるだろう。
最上位モデル「EW-FA70」(実売予想価格2万円)以外に、皮下脂肪スキャナーが付属しない「EW-FA50」(写真左、実売予想価格1万7000 円)、皮下脂肪スキャナーとバランス能力測定機能、からだレーダーチャートが付属しないEW-FA30(写真右、実売予想価格1万円)も同時発売
浅尾美和の皮下脂肪は平均の半分以下、でもおなかの数値はヒミツ
フォトセッションでは引き締まったカラダを披露した浅尾美和選手
発表会には、イメージキャラクターをつとめるビーチバレーの浅尾美和選手が出席した。松下電器産業の健康器具「ジョーバ」のキャラクターでもあり、トレーニングに「ジョーバ」を取り入れているそうだ。
トークセッションでは、二の腕の皮下脂肪を測定したところ6mm(平均値は9〜12mm)だったと語り、体組成バランス計が日々のコンディションチェックに役立つとアピール。司会の女性に皮下脂肪の厚みが「一般女性の平均の半分なんてスゴイ」と言われ「アスリートですから」と自信をみせた。ただしおなかの皮下脂肪の数値は、明らかにされなかった。
また砂の上でプレーするビーチバレーには、下半身のバランスが大切ともコメント。北京オリンピック出場と国内ツアー優勝を目指したいと抱負を語った。理想の体型は、女性にあこがれられる体とのこと。その後のフォトセッションでは引き締まった水着姿を披露してくれた。(日経トレンディ)
現在の体脂肪率の計測方法は一般的に生体インピーダンス法が主流ですが、昔は二の腕と肩甲骨内縁と腰部を皮下脂肪厚計(キャリバー)で計測する皮下脂肪圧法(キャリバー法)で計測していました。これは正しく計測することが難しく、正確な体脂肪率を計測するには専門的な機器が必要で、医療現場などでは二重X線吸収法(DXA,DEXA)が使われています。
一般家庭で気軽に計測できるインピーダンス法は、微弱な電流を流すので、体内水分量によって数値が変化してしまうため、起床後や就寝前など、毎日決まった時間に計測することで平均的な体脂肪率を計測することができます。
それにしてもこの体組成バランス計、皮下脂肪や重心バランスがわかるなんて、科学の進歩とは素晴らしいものですね。おかげで人間はやや退化しているような気もしますが(苦笑)
![ナショナル 体組成バランス計 EW-FA70-S [EWFA70S]](http://image.www.rakuten.co.jp/jism/img10495769989.jpeg)
![ナショナル 体組成バランス計 EW-FA50-W [EWFA50W]](http://image.www.rakuten.co.jp/jism/img10495769987.jpeg)
![ナショナル 体組成バランス計 EW-FA30-W [EWFA30W]](http://image.www.rakuten.co.jp/jism/img10495769985.jpeg)
【関連ページ】
【体脂肪率】body fat percentage(適正体脂肪率はコチラ)
【皮下脂肪】subcutaneous fat
【内臓脂肪】internal fat
【脂肪細胞】adipose cell(女性の部位別皮下脂肪厚一覧表)





